こんにちは。
企業戦士からフリーライターにジョブチェンジしたNao(@nao8110_writer)です。
こんな質問をいただきました。
webライターを目指している「もずく」です。
ネコですが、最近クラウドソーシングを活用してライティングのお仕事に挑戦しています。
実は先日クライアント様からこのような連絡があって戸惑っています…。
もずく様
いつもお世話になっております。
次回案件の依頼ですが、今後のお仕事についてはクラウドソーシングを介さず直接取引に移行させていただきます。
報酬に関しては変わりませんが、これまでクラウドソーシング手数料として引かれていた金額分もお支払できるの実質単価UPになりますよ!
何だか最高に怪しいこのメール…。
そこで
クラウドソーシングからの直接取引はOK?
NGです!
クラウドソーシングからの直接取引は規約違反!!誘われても絶対に乗らないように。
実は多大なリスクやペナルティもありますので、詳しく解説していきましょう。
もくじ
直接取引ならクラウドソーシングの手数料が省ける?
初めに直接取引を持ち掛けられる際によく言われる「手数料がかからなくてお得ですよ」について説明します。
クラウドソーシングを利用してお仕事をすると2つの手数料が発生するよ。
- システム利用料
- 振込手数料
システム利用料とは、クラウドソーシング会社が受注者と発注者をマッチングしてくれたり、報酬未払いなどのトラブルが起こらないような仮払い制度を使用したりするための手数料です。※クラウドワークスやランサーズでは「報酬の20%」がシステム利用料になります。
振込手数料とは、報酬が口座に振り込まれる際の手数料です。※ クラウドワークスやランサーズでは「500円」が振込手数料になります。(楽天銀行の場合は100円)
クラウドソーシングの手数料について詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです↓↓↓↓
クラウドソーシング初心者は要注意!振込手数料を節約するには?「もったいないな…」と感じる人もいるかもしれませんが、webライターが安心して仕事をするために必要な手数料です。
この手数料を口実に「直接取引」を持ちかけられることがあります。
クラウドソーシングからの直接取引は規約違反です
まず結論ですが、クラウドソーシングからの直接取引は規約違反になります。
つまり「やってはダメ」という意味?
その通りです。
クラウドソーシングのサービス登録をする際には、必ず規約に「同意」をします。同意した規約を破るのですから、定められたペナルティが発生してしまうのです。
警察に捕まる?
いきなり逮捕されることはないけど…。では具体的に規約内容とペナルティを見ていきましょう。
クラウドワークスの場合
第5条 本サービスの内容
第16項
会員又は過去5年以内に会員であった者は、会員又は過去5年以内に会員であった者と、本サービスを利用せずに、直接に本サービスを通じて委託可能な内容に関する業務委託契約を締結すること及びその勧誘をすることを行ってはならないものとします。但し、弊社が事前に承諾した場合はこの限りではありません。
クラウドワークス 利用規約
第12条 決済手続き
第6項
受発注者間で本取引に関する報酬を直接授受することを禁止 します。なお、直接の報酬の授受の有無にかかわらず、クライアントは弊社に第2項所定の報酬の払込みを行う義務があるものとします。
クラウドワークス 利用規約
漢字が多くてよくわかりません。
つまり過去5年以内にクラウドワークスの会員だった人同士で直接契約してはダメですよ(第5条16項目)ということと、クラウドワークスでの取引で発生した報酬を直接支払うのはダメですよ(第12条6項目)ということだね。
そして気になるペナルティは…
第21条 規約違反への対処及び違約金等
第5項
利用者は、利用者が第5条第16項又は第12条第6項に違反した場合、違約金として、当該取引の報酬額に対するシステム 利用料相当額か金100万円のいずれか大きい方の金額(当該取引の報酬額に対するシステム利用料相当額の算定が不可能な場合は、金100万円)を弊社に支払うものとします。
ラウドワークス 利用規
違約金が取られることは理解しました…。
そうだねー。
ちょろまかした手数料の合計金額か100万円か、金額が大きい方を請求するからな!!ってことですね。
また違約金の支払いだけではなく、違反した場合はクラウドワークスのサービス利用停止、登録解除、アクセス拒否なども利用規約で定められています。
ランサーズの場合
第34条 本サイトの取引に関する禁止事項
第1項目(12)
本サイトを介さずに行う直接取引やそれを勧誘する行為、又は、勧誘に応じる行為。(本サービスで取引開始をした会員と再度取引する場合を含む)
ランサーズ利用規約
気になるペナルティは…
第43条 違約金及び損害賠償等
第2項目
会員が第34条第1項第12号に違反し、本サービスを介さずに直接取引(直接取引を誘引した場合、又は直接取引の誘因に応じた場合を含む)をした場合には、会員は前項に定める損害賠償金とは別に、違約金として、当該行為がなければ支払われていたと推定される第11条で定める弊社手数料の2倍に相当する金額(その額が100万円に満たない場合は100万円)を支払うものとします。
ランサーズ利用規約
また100万円ですね…。
そうだねー。
思っていたより多額の違約金に正直ビビってます。
クラウドソーシングからの直接取引はリスクが大きい!
クラウドソーシングからの直接取引は、ペナルティ(違約金100万円、登録解除など)だけではありません。
報酬が支払われない、などのトラブルがあっても全て自分で解決しなければいけないよ。
私も以前に「直接取引」を持ちかけられたことがあります。
念のため「業務委託契約を結んでくれますか?」と確認したところ「クラウドワークスで契約しているので必要ありませよ!」と訳のわからない回答をされお断りしました…。
クラウドソーシング以外のツールで、直接連絡をするのはOK?
どうしよう!
chatworkやslackなどの外部ツールでクライアントさんと業務内容について相談したり、ミーティングしたりしているのだけど、100万円取られますか?
条件を満たした上で、外部ツールで「業務連絡」をするのであれば規約違反にはならないよ。
当サービスでは、原則サービス外での直接連絡を禁止しています。
クラウドワークス よくある質問
ただし、契約を締結していただき、クライアント(発注者)が仮払いを完了していただいた後であれば、必要に応じて電話、スカイプ、打ち合わせなど、直接ご連絡をとっていただくことは、問題ありません。
ランサーズでは、Web上で仕事管理がしやすいように、メッセージ・プロジェクト管理機能をご用意しておりまして、ランサーズ以外における連絡のやり取りは、原則控えていただくようお願いしております。ただ、お仕事のやりとりですので、円滑な取引進行のためには、メールや電話、打ち合わせなどをしていただくこともあるかと存じます。そんな時は、メッセージ上で「連絡先公開申請」を行ってください。
ランサーズ よくある質問
仮払い後に連絡先公開申請をしていただくことで、メール及び電話でお話し合いが可能となります。取引相手とメールやお電話でやり取りをしたい場合は、連絡先公開申請をご活用ください。
要するに、クラウドソーシング上での契約をしっかり結んでから連絡を取り合うようにしてね、ってこと。
直接取引の案件を獲得するならクラウドソーシング以外の方法で!
クラウドソーシングからの直接取引はリスクしかありません。
しかしお仕事に慣れてきたwebライターさんや、クラウドソーシング上にはないお仕事をしたい、直接取引で単価UPをしたい、というwebライターさんも多いでしょう。
最後に私が現在、直接取引をしている案件を、どのように獲得したのかご紹介します。
ビジネスマッチングSNS「wantedly」を活用
従来の転職サイトとは異なり、企業のビジョンや働いている人の想いが見えるビジネスマッチングのためのSNSが「Wantedly」です。
webライターの募集もたくさん出ているため、 Wantedlyで直接メディアに応募してみるのも1つの方法ですね。
wantedlyでの案件獲得についてはこちらの記事がおすすめ↓↓↓↓
Wantedlyを活用して、初心者ライターが直接契約を取るには?コミュニティやサロンに参加する
webライターやメディアが集まるコミュニティやサロンに参加して人脈を作ることも大切です。
私は先日参加したデジタルメディアサロンをきっかけに、地元のメディアさんからお仕事をいただくことができたよ!
コミュニティやサロンへの参加についてはこちらの記事がおすすめ↓↓↓↓
初心者ライターが『サロン』に参加してみました|地元がおすすめ【まとめ】クラウドソーシングの直接取引は損しかしないのでやめましょう
クラウドソーシングからの直接取引は規約違反になってしまい、多額の違約金が請求される可能性もあります。初心者ライターさんの場合、クライアントさんからの誘いに悪気なく乗ってしまうこともあるかもしれません…。
もしこのような誘いが来た時は、勇気をもってお断りしましょう。
でも何て言って断ったらいい?
「お仕事をクラウドソーシング上で一括管理していますので」などの断り文句が言いやすいよ。
今回はここまでだよ。よんでくれてありがとう♪